大塚英志(著) 木島日記*13

八坂堂書店の店主の木島平八郎との不思議な出会いから、柳田国男の高弟の折口信夫が妙な事件に巻き込まれるところから物語は始まる。
反魂の儀や偽天皇、記憶する水等と眉唾な昭和初期史実に、コミカルな設定のキャラクターたちが闊歩してる。
未来予測計算機の着想はとても気持ちの悪いモノだけど、作中に筆者の詳やかに描写に凝る部分と、サラっと書き流したままの部分とがあるため、そこのところが効を奏してエググなかった。
あと、あとがきがよかったな(笑)