大槻ケンヂ(著) リンダリンダラバーソール(いかす!バンドブーム天国)*18

バンドブーム繋がりです。2年前に出版されてて、最近読んだ。甘酸っぱいオーケンの恋愛話でお話は始まるが、徐々にしょっぱいバンドブームの光と影の話に。
ヒット曲「高木ブー伝説」の制作秘話から、バンドブームで活躍したアーチスト(JUN SKY WALKER(S)、X、ボ・ガンボス池田貴族(リモート)、奥田民生氏神一番(カブキロックス)、ブルーハーツ)やデビューしなかったザ・ヒマズ他にも筋肉少女帯で対バンした懐かしいと感じる名前バンド名があちこちで出てくる。
ブームに選ばれしバンドマンがブーム終焉とともに不条理な不安や葛藤に苛まれ、



「それを受け入れて、最初の目的に向かって忠実に歩みを進めていけばいいだけのことさ。それこそが不条理に打ち勝つ最良でただ一つの方法なのだから」

   と消えかけているバンドマンと自身に指針を投げかけている。
オーケンのヒリヒリした感覚で主観と客観の入り混じったバンドブームと日本のEarly90's音楽シーンが描かれている。注釈も充実してるため、バンドブームのテキストとしても楽しめるかも。