『Fairview』

Fairview

Fairview

1st『アラートボックス』の発売から半年後、早くも届けられた5曲入りのミニアルバム。
1st以上にバンドの各人のプレイが全面に出てる。
ポップな楽曲センスに磨きがかかりつつ感のある「Fairview」と「アンサー」。
特に「アンサー」は透明感のある名嘉さんの声質に、バンドの歌奏が上手く残してる音域の隙間がいい。
穏やかに歌う名嘉さんの歌詞もごく自然でしっかり聴かせてくれる。
柿澤さんのドラムと御共さんのベースがぐいぐい引っ張る「ヴィンセント」が個人的にBest Track。
柿澤さんのジャジーなドラムが本領発揮された"夜"な曲。
ギターのトレモロが心地よく、曽我さんのエレピソロパートに入る名嘉さんの声もいいなぁ。
曲の終わり方も最高。
「夜明けのDAWN」は「恋にことば」の暗黒alternateバージョンの趣きがあっていい。
「恋にことば」が持ってる疾走感の代わりに不安定に失速してて、夜明けは来ないようなドロドロしさ。
歌メロが微妙にマイナーだぁ。
これまた、曲終わりで、ロックなリフをちょい披露してる御共さんのベースがいい。
「さあゆこう」のリアレンジは曽我Remixっぽくて、元の曲の骨格をしっかりと残しつつも、キーボード飛びまくり。
高速ベースもナイス。
・・・5曲通して聴くと、「メジャーデビュー前の頃のやりたいコトやってます」的な音遊びを感じられる一作に仕上がってるかなぁと感じました。