Lungfish @unagidani sunsui

ふらいやぁ

以前、トル竜のLiveへ行く際にsunsuiのHP見てて気になったLungfish。
「MARS VOLTAやANDREW WKに圧倒的支持を受けている」とかの激誉めコメント見て、音源もろくに聴かずに会社帰りに寄ってきました。
着いた時には、8[otto]が演奏してて、Lungfishのメンバーが後ろの方で見てました。
8[otto]のドラマーいい意味で面白かった。
で、セッティングしていよいよLungfish。
曲が始まって、スローなロックだなぁくらいの感想しかなかった。
Aメロ・Bメロ・サビ・・・のような進行じゃなく、ギター・ベース・ドラムが同じ4小節を延々続ける感じ。
ボーカルが詩的なシャウトにメロディーを重ね盛りたてる。
どの曲も同じように聴こえる。
Lungfishの曲はそんな曲ばかりで、ゆるいんだけど、3曲ほど聴いた頃から、曲を重ねるごとに4小節の反復が心地よくなってくる。
ドラムは8分拍を丁寧に刻み、ベースはゆったりと伸びやかにバスドラとギターのフレーズに絡み、ギターはメロディアスなフレーズをループさせる。
Lungfishの反復作用はサイケデリックだ。
ポストロック的な音の響き。
ボーカルの酔いどれたようで力強い歌声は、聖職者のような存在感を放っている。
ボルティモアの巨人のキャッチフレーズは、ボーカルのDanielへ宛てたのかというほど背が高い。
ステージ上では、Danielがコードを握ってマイクをくるくる回したり、度々変な舞踊を魅せる。
たまらなくゆるい世界。
観てる観客の聴覚から、脳へじんわりと暖かく沁みこんでくる反復グルーブ。
頭を振り、ふらふらと思い思いに動き、Lungfishの内なる宇宙へ入り込む観客。
約1時間のステージ。
気がつけばそのミニマルなグルーブに、ふらふらと頭を振る自分がいた。


本当に気持ちのよいライブだった。
その心地よさを書けない自分が少々情けなく残念だ。